2023/02/22 12:38
「小学校高学年くらいからくるよ〜」と聞いていた子どもの反抗期。
その訪れを、きた...きたきたきた...きた〜〜〜!!と、はっきりと感じた日からもうすぐ1年。
もともと我が家で『生まれた時から反抗期』という称号(?)を得ている娘さん。
そんな娘さんの本格的反抗期はまるで生まれた日のように、明確かつ明瞭に、「この日だ!」という感じで、やってきました。
本人にも手に負えないエネルギーがマグマのように煮えたぎって、
爆発!して放出!させるしかない。
反抗期の子どもは思春期でもあり成長期でもあり、そのすべてが体の中にごちゃぐちゃにまざりあって
新しい自分を作ろうとしていく。今までとはちがう、自分になろうとしていく。
そりゃそりゃ大変なことですよね。
心してかかろう、反抗期。勝負しちゃいけない、反抗期。コツは笑って受け流すことらしい。さあ、こい!!
と、一応覚悟していたわたし(もともと激しめの娘だったので)でしたが、いざやってくると予想の50倍くらいスゴくて
ぜんぜん笑えない。ぜんぜん受け流せない。
娘の爆発にこちらのマグマも沸騰し、つられて爆発。
何度やりあっちゃったか、もうすでに数えきれないほどですが。
むしろ爆発しなかった日は数えきれるくらいしかないと思いますが。
そんな惨状、とも言える現在ですが。
反抗期の何が辛いって、あまりの暴言に反応して自分からもとんでもない暴言が飛び出してしまうことです。
娘が帰ってくる前に「外では人に気遣って優しくがんばっているんだから」とか「家で放出してくれるのは信頼故なんだから」等、自分に言い聞かせ、今日こそ軽く受け流そう!と心に決めるものの、湯気だった娘と向き合うともう決意なんてすぐにふっとび、自分の頭もホカホカ湯気立ってしまう。
この1年、売り言葉に買い言葉状態で、娘がわたしに放ったのと同じくらいわたしも娘にひどい言葉を放ってしまったと思います。
瞬間の激情で放った言葉だから、放った側はすぐに忘れてる。
でも受けた側にはずっと残ってしまうのが言葉ってもの。
もうなにを言ったかおぼえてもいないわたしの暴言が、多感な時期の娘の中に深く深く突き刺さってしまっていないことを祈るばかりですし、そんなやりとりはもう金輪際やめたいですし、寛容で寛大に見守れる母になりたい!と心から思う。
でもね、それができたらこんなに悩みはしないのですよ...。
ということで、やりあうのはもう、仕方ない。
けんかをすぐ買う母でゴメン!ぶつからない日があったらラッキーくらいに思っておこう(わたしが)。
というハードなこの時期、わたしにできることを考えてみます。
そして、やはり娘に大切だよって伝えることだろうと思うのです。
それも言葉じゃなくて、じわじわ気づいたら沁み込むように伝えること。
どんな暴言も包んじゃう(包めると信じたい...)大きな揺るがない愛情をじわじわじわと伝えること。
我が家の場合、母娘の火種のひとつに「食べ物」のことがあります。
環境配慮とかエシカルとかそこからのプラントベースとか、わたしが大事にしたいなあという世界は、
今の娘からしたら「勘弁してよ!」な世界。
「恥ずかしいんだよ!フツーがいいんだよ!」という彼女の気持ちも(頭では)わかってる。
与えられていた世界から足を踏み出して、自分の世界の中で自分を探そうとしているんだもんねえ、とわかってはいるんです。
なので今の彼女のもとめる「フツー」なものを買ったりも、します。
でもバタンと帰ってきて「おやつは?」と聞いてくる今(反抗期だけど、まだおやつは?!って聞いてくるんですよ)
おやつを作ること、
それも彼女の好きそうなおやつを作ることは、言葉じゃなくてじわじわと、あなたのこと大切だよって伝えられる、
ひとつの方法だとも思うのです。
そして手作りおやつは気持ちを形にしつつも、わたしの大事にしたいこと(環境配慮とかエシカルとかそこからのプラントベースとか)をさりげなく込められる方法でもあると思うのです。
娘を大事に。でもわたし自身も大事に。
この後に及んで(?)わたしはわたし自身も大事にしたい。
お互い求めるものが今現在ちがっても、歩み寄れる場所ってあるよね?ってそのバランスを探す。子どもを大事にする=自分を大事にする。そのふたつは繋がっていると思うし、わけては考えられないし、「おやつ」はその小さな小さな実験、そして挑戦の場でもある気がします。
娘が帰ってくる瞬間に、ちょうど出来立ての生チョコレートを切っていた昨日。
「うん、まあね。美味しいけど。こういう系(プラントベース)ね〜」と言いながら、完食。そしておかわりもしている姿を見て
フフフンなんて思えたから、十分すぎるほどに、昨日はとってもいい日だったということにしたいと思います。
なにがあろうと、伝えたいのは、ひとつ。
時に撤回できない暴言を放ってしまっても、いつでも包み隠すように伝えたい(なんじゃそりゃ)のは、ひとつ。
大好きだよ!
って、あの手この手で、
手渡していきたいです。
おまけ
思春期娘におくるプラントベース生チョコレートの作り方(板チョコ2枚分くらい)
バージンココナッツオイル 100グラム
メープルシロップ 100グラム
ピュアココア 50グラム
①ココナッツオイルを溶かし、メープルシロップを混ぜる。
②ピュアココアを加えて混ぜる。
バッドなどにクッキングシートをひいて、②を流し入れる。
冷蔵庫で1時間ほど冷やす。
カットし、ピュアココア(分量外)を振る。
保存は冷蔵庫で。