2025/03/03 11:31

現在、家族と一年商店・駅前店では「Think Ethical 海について考える」展を開催中です。
あんなにも小さいお店(きてくださった方はよくわかると思うのですが)なのですが、駅前店は展示企画を通して
Think Ethicalするきっかけの場としてやっていきたい、と思っていまして、その第一弾が「海」です。
わたしが8年前に、エシカルな方に暮らしの舵を切るぞ!と思わせてくれたのも、海のプラスチック問題がきっかけでした。
海と聞くとプラスチック問題ね...となんとなくイメージが繋がるくらいには、プラスチックの海洋汚染がやっと一般的にも
知られてきたかな、どうかな...という2025年。このままだと2050年には海の中は海洋生物たちの重さよりプラごみの重さのほうが
上回ってしまうとも言われています。サンゴや魚が生きられなくなり、ゴミだけが漂っている海。そんな地球は海洋生物だけじゃない
ほどんどの生き物が生きていくのが難しい世界だろうな......と絶望的な気持ちになって下を向かず。
今知って、今できることを広め、伝えて、考えて。そして行動していくために。
今回JAMSTEC海洋研究開発機構で海洋プラスチックについての研究をされているプラなし博士こと、中嶋亮太博士に大協力していただき、
貴重なJAMSTECが回収したプラゴミを貸してもらいました。
エシカルな暮らしの発信を続ける中で出会えたプラなし博士。JAMSTECに息子と遊びに行かせていただいて、深海6500という潜水艦を見せてもらったり深海のお話を聞かせてもらったり。

プラスチックゴミなんて、そのへんにいっぱい漂ってるじゃない、と思うかもしれませんが。
このゴミたちは潜水艦でもぐって回収された「深海」にあったゴミたちなのです。
展示されているゴミの下には採取日、場所、どのくらいの深さで回収されたかを記しています。
ものすごくおそろし〜〜いことですが、
海に溢れて漂っているプラスチックゴミたちは、海に流出してしまったプラごみのわずか1割と言われているんです。
残りの9割は広い広い深い深い海の中で行方不明になっている...。ということは、人がまだ知らない世界、深海のどこかに沈んでいるのではと言われているそうです。展示されているゴミをよく見ると感じられるのですが、深い場所から採取されたゴミは、ダメージがほぼなかったりして(プラスチックは熱に弱いので、陽の光があたらない深海ではダメージをうけないのかな...)
何十年何百年何千年と、このまま残り続けていくことを考えると「大変なことだな...」と改めて感じます。

展示には、博士からのメッセージもあるので、
ぜひぜひ、実際にゴミを見てもらって、
そして博士からのメッセージも受け取ってもらえたらなと思います。

お店では
実際暮らしの中で海を守ることに繋がるアイテムもたくさん紹介しています。
暮らしのほとんどの場で使われているプラスチック。ということは、そのひとつひとつを見直すことは直接、海を守るアクションにも繋がる!と考えると、海のためにわたしたちができること、たくさんありますよね。

アメリカはトランプさんがプラスチックストローの再導入を決めたそうですが、ストローもレジ袋も、そのほかたくさんのあれこれも、
本当に本当にわたしたちの暮らしの中で「無いと生きていけない」ものかな?
紙のストローはそりゃわたしも嫌なんですけど、だったらストローなしでもよくないかな?(ガラスのストローやステンレスのストローずっと使えるし、飲みやすいです!)
海を取り返しがつかないほど汚してまで、変えたくない、変えられない、「暮らし」ってなんだろう。
そんなことを、考えていけたらなって思います。
プラなし博士の本も、わかりやすくてとってもおすすめ!
子ども向けにはこちらも!
掃除や洗濯の時にも海を守るアイテムたちがあります〜。
ちいさな、できることをコツコツと。
考え続けることをコツコツと。
Think Ethicalしていきたいです。
写真 山本恭平