壁の前でうたをうたう/UTA 2冊セット
¥4,400
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「家族」をテーマに執筆を続けてきた店主・中村暁野が2022年に発行した本「壁の前でうたをうたう」と、本を書くきっかけにもなった家族のお母さん、Vikaが撮りためてきた写真が一冊のフォトブックとなった「UTA」2冊の特別セット。
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長い年月が詰まった、2冊

2022年に書き下ろしで出版した「壁の前でうたをうたう」は、店主であるわたしが、その前の年にお隣に越してきた家族、日本人のお父さんコーへーさん、リトアニア人のお母さんVika、その2人の間に生まれた娘さんUtaちゃんとの出会いから、小さな日々を見つめる中で生まれた気づきを書き綴った一冊です。(もともと家族をテーマに文章をいろいろ書いていまして、家族を見つめるということはこの社会を見つめることだ、と思っています)
言葉、こころ、国、大人、子ども、戦争。
彼女たちと出会った少し後、ウクライナとロシアの戦争がはじまりました。さまざまな葛藤を持って、考えて、悩んで、再び自分の日々に向かう中で、わたしたちを隔てる、いくつもの「壁」、わたし自身の中にある「壁」に気づきました。
壁に向き合うことは苦しいけれど、遠い国で起こる争いと、ここで生きる自分を繋ぐことなのかもしれないと当時思い、この本を書きました。
3年がたち、世界はますますぐちゃぐちゃとして、たくさんの命が奪われ続け、この時願ったことはまだ現実になる気配もありません。
「壁の前でうたをうたう」に出てくるお母さんでもあり友人のVikaはずっと、フィルムカメラで写真を撮り続けていました。リトアニア 出身の彼女の写真たちは、気づかなかった日常のきらめきとユーモア、世界へのみずみずしい眼差しを感じるとても魅力的な写真たちです。
ほんとうに魅力的なので「壁の前でうたをうたう」の中でも数点使わせてもらったVikaの写真たちが、先日韓国のレーベルより「UTA」というフォトブックとして出版されました。


ポストカードとしても使えるフォトブックには9年間に渡ってVikaが撮り続けたリトアニアと日本での時間がつまっています。
無意識のうちに、日々のささやかな瞬間の中で、簡単に「壁」は生まれて、わたしたちは分断を選んでしまう。
自覚すると胸が痛い、そんなことに気づかせてくれて、全力で分断にあらがいたい、と決意させてくれた。わたしにとって本当に大切なVikaと彼女の大切なファミリーの時間が詰まったこの2冊をセットで販売します。
積み重なってきたある家族のいとなみに触れること。
そのことが、今もなお、止めようもなく起きているぐちゃぐちゃな世界の中で、目を逸らさず、心を持って、日々を生きていくための、小さな、だけれど力強いお守りみたいになってくれたらいいな、と願います。
ぜひ手に取っていただきたい2冊です。

ご購入前にお読みください。
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